道日本海ニシン6000トン突破

2024年5月13日

 北海道日本海沿岸ニシン漁(檜山―宗谷)の漁獲量(道水産林務部まとめ、速報値)は、4月末現在で前年同期比36%増の6540トンと、資源増大プロジェクト(種苗放流事業)が始まった1996年以降のシーズン最多記録(2022年の5608トン)を更新し、初めて6000トンを突破した。

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 漁期後半に入った4月の1か月間の漁獲は、前年同月比45%増の2001トンと2000トンを超えた。主力の小樽、石狩の刺網漁は4月半ばまでに順次終了したが、留萌管内で前年を6%上回る1131トンの加算があり、全体を牽(けん)引した。

 累計では石狩管内(JF石狩湾漁協)が45%増の3012トンと、22年の2699トンを上回って1996年以降の最多記録を更新して終漁。JF小樽市漁協は16%増の777トンで、96年以降では2022年に次ぐ2番目の多さとなった。後志管内では南部のJF寿都町漁協やJF島牧漁協、北部のJF東しゃこたん漁協などでも漁獲が伸びており、南部、北部合わせて70%増の2131トンと石狩管内に次ぐボリュームを築いている。留萌管内は4%減の1373トン。宗谷管内は4月に入って5トンが加算された。[....]