兵庫・イカナゴ資源増大へ、配合飼料を1.8トン投与

2024年5月20日

クリックで画像を大きく表示します

群泳するイカナゴ(県水産技術センター提供)

 兵庫・明石市のJF漁協(明石浦、林崎、東二見、西二見)と淡路島北部のJF漁協(富島、浅野浦、育波浦、室津浦)の8漁協で構成する鹿之瀬会(会長・田沼政男林崎漁協組合長)は、鹿ノ瀬の東部海域と室津ノ瀬の北東部海域で、自主事業として天然イカナゴに半沈降型で粒径1~2ミリの配合飼料1.8トンを投与した。天然魚に直接の漁とは関係なく給餌した事例は全国的にも初めての取り組みとみられる。摂餌の様子は確認されなかったが、イカナゴが群泳する姿は海底に設置した県水産技術センターのカメラに記録された。

       ◇       ◇       ◇

 今春のイカナゴ新仔漁をめぐっては、大阪湾は自主禁漁となり見送られたほか、播磨灘は3月9日の1日だけの漁で操業を終えた。漁業者はイカナゴ資源の減少に対して強い危機感があり、今回の取り組みとなった。[....]