【ととけん】2021年6月問題
Q1.コリコリとした白い身に、磯の香りとうまみが凝縮された高級貝です。水深数十?の岩場に生息し、ワカメや昆布などの海藻を食べて育ち、夏場に旬をむかえる巻貝を選びなさい。[ 2020年(第11回)3級(初級)から]
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【解答】➁アワビ
【解説】食感が魅力のアワビは、形からはそう見えないが、巻貝の一種。日本ではおもにクロアワビ、エゾアワビ、マダカアワビ、メガイアワビの4種類が出まわる。主産地は、三陸の岩手県や宮城県のほか、千葉、三重、徳島など。刺身や酒蒸しはもちろん、煮貝やバターでソテーしても甘みが増す。おいしいアワビは、まるまると太り、身が殻から盛り上がるように肉厚で、持ったときに重量感のあるものを選ぶといいという。日本では寿司や和食店に欠かせない。煮ものダネにする寿司では、マダカアワビとエゾアワビが使われる。韓国ではおかゆ、中国では干しアワビが高級なスープに使われる。日本産の干しアワビは最上級品として中国で珍重され、江戸時代には輸出が始まっていた。
Q2.清楚でスリムな姿かたち、澄んだ大きな目は黒目がちゆえに「渚の貴婦人」「海の貴公子」という異名を持つこの魚は、漢字で魚へんに喜ぶと表します。夏を代表する「光りもの」であるこの魚を選びなさい。[ 2020年(第11回)2級(中級)から]
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【解答】➂キス
【解説】魚が喜ぶと書いて「鱚」。その清らかなイメージやめでたい字面からか、神様が好む魚、縁起の良い魚とめっぽう評判がいい。淡泊で上品な味は、江戸前の天ぷらに欠かせないばかりでなく、昆布締めにして鮨にすれば、しっとり透けた身の香り、ほのかな甘みがたまらない。煮切り醤油をさっと塗った、流麗な握りの静かなたたずまいは、惚れ惚れするほど。かつては「厄病除けに、神様が好きな鱚を断って願を掛ける」という俗言もあって、江戸前の寿司店では鱚を扱わないところが多かった。今、夏を代表する光りものとして、出合える喜びはひとしおである。
Q3.釣り人たちは高知県の四万十川や浦戸湾付近へ出かけ、主にルアー(疑似餌)でこの大物を狙います。九州と四国に生息する、在来種で日本最大の淡水魚を選びなさい。[ 2020年(第11回)1級(上級)から]
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【解答】➀アカメ
【解説】在来種で日本最大の淡水魚は、宮崎、高知、徳島の3県で生息が確認されるアカメだ。最大30?以上に成長する、希少種にして日本の固有種である。宮崎県内では現在、県野生動植物の保護に関する条例により、指定希少動植物に指定され捕獲禁止となっているため釣りの対象とすることはできない。釣り人たちはもっぱら高知県の四万十川や浦戸湾付近へ出かけて大物を狙う。成果は、釣具の進歩に加えて釣果データが積み上げられてきたせいなのか、ヒット率が年々上昇してきているようだ。しかも、20?30?の大物も少なくない。
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