【ととけん】2021年5月問題
Q1.赤みがかった白身は、脂がのりながらもさっぱりした食感で、旬の晩春から夏にかけての刺身はタイにもならぶ美味となります。幼魚のときには「ウリボウ」のニックネームを持つこの魚を選びなさい。[2020年(第11回)3級(初級)から]
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【解答】➁イサキ
【解説】イサキの産卵期は晩春から夏。産卵期が旬と重なる代表的な魚で、この時季のものは脂がのり、身にはりがある。幼魚には、体に3本の縞がくっきりあり、それが子どものイノシシと似ているため、「ウリボウ」とも呼ばれる。塩焼き魚の定番だったが近年は流通の発達により、むしろ刺身に人気が出てきている。
Q2.ヨーロッパでは元来この魚介を“デビルフィッシュ”(悪魔の魚)と呼んで忌み嫌いますが、近年欧米では需要が急増しています。日本の流通量の約半数が西アフリカ産のこの魚介を選びなさい。[2020年(第11回)2級(中級)から]
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【解答】➂タコ
【解説】タコはユダヤ教では食べてはいけないとされる「鱗のない魚」に該当するため、またキリスト教やイスラム教の一部の教派でも類似の規定によってタコを食べることが禁忌に触れると考えられている。こうしたなか、ギリシャやイタリア、スペインは古くからタコを食べる数少ない例外国だ。
日本で流通するタコの約半数が、モーリタニアかモロッコ産。現地はマダコのエサとなる貝が豊富で、日本が古くから地元でタコつぼ漁などの指導にあたってきた。ところが、両国と距離が近いスペインやイタリアに加え、ヒスパニック系住民が増えた米国などで需要が増加。日本が仕入れる大きさのタコではモーリタニア産の仕入れ価格が一時、5年前の約2倍になり過去最高水準を記録した。健康志向などから、海鮮サラダなどでタコを食べるトレンドが世界中に広がっている背景がありそうだ。
Q3.シーフードパラダイス、ハワイで広く愛される庶民の味“ポケ”は、あっさりした赤身を味わうハワイ風の刺身。一番人気は「アヒのしょうゆポケ」だそうです。日系移民が広めた延縄漁で戦後、漁獲量が飛躍的に増加したアヒの正体を選びなさい。[2020年(第11回)1級(上級)から]
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【解答】➃マグロ
【解説】温暖なハワイ沖は、メバチマグロやキハダマグロの宝庫だ。新鮮なシーフードが味わえるレストランでもマグロは人気ナンバーワン。ハワイの人々はあっさりとした赤身を好む。フィッシュマーケットやデリ(惣菜店)をのぞいてみると、マグロやカジキ、タコなどの刺身、ポケ(poke)が大きなバットに盛られて陳列されている。ポケとは、ハワイの言葉で小さく切るという意味。先住民のポリネシア人が古くから食べていた料理で、マグロなどの角切りとしゃきっとした食感の海藻リム(オゴノリ)、香ばしいククイナッツをハワイアンソルトで和える。ポケは毎日のおかずにも、特別の日のご馳走にもなる。
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