【ととけん】2020年4月問題
Q1.ある魚がいいました。「チャームポイントは大きな頭とエメラルドグリーンの瞳。干されるとうまみが増して、から揚げや塩焼きにして食べるとおいしいよ」。この魚を選びなさい。[3級(初級)から]
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【解答】?メヒカリ
【解説】メヒカリは青く光って見えることから標準和名をアオメエソ(青目狗母魚)という。体に対して頭が大きく、頭でっかちな姿が愛くるしい。ひと昔前まで雑魚的な存在とみなされていたが、近年はたっぷりのった脂がもてはやされ高級魚として扱われている。半日ほど干したものを焼いたり、から揚げにしたりして食べている。鮮度がよいものは刺身や寿司にして食べてほしい。
Q2.2020年は子年(ねずみどし)。夜に動き回る様子が鼠に似ていることから海鼠と書く、この水産物は2018年の輸出額がホタテガイ、真珠、サバに次いで第4位です。この水産物を選びなさい。[2級(中級)から]
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【解答】?ナマコ
【解説】ナマコは夜に動きまわる様子が鼠(ねずみ)に似ているから「海鼠」と書かれるようになったらしい。干したものが中華料理で珍重されるため、輸出額はホタテガイ、真珠、サバに次いで多く241億円(8・8%)にのぼる。輸出先は香港が94%を占める。因みに?ホヤは「海鞘」と書く。厚い皮を刀の鞘に見立てたところから。古くには「老海鼠」という表記も見られる。
Q3.かつての御食国(みけつくに)、島根県隠岐島には独自の食文化が今も残っており、「べこ」と呼ぶ軟体動物を酢味噌和えや木の芽和え、煮物などで食べます。べこを選びなさい。[1級(上級)から]
?アメフラシ
?カメノテ
?コブシメ
?ミネフジツボ
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【解答】?アメフラシ
【解説】アメフラシは貝と同じ軟体動物でウミウシの仲間。春から初夏にかけての産卵の時期に海辺に連なり、簡単に採れるという。臭みのある内臓をとって湯がき酢味噌和え、木の芽和え、しょう油煮などにする。島根半島の沖合約60kmの日本海に浮かぶ隠岐諸島は、暖流の対馬海流と寒流のリマン海流がぶつかる海に、伏流水が流れる好漁場。平安時代まで御食国として、朝廷にアワビやイカ、ワカメといった海産物を「御食糧」として献上していた。島ごとに、さらにその島の浦々に固有の食文化が伝承されている。
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