【ととけん】2020年3月問題
Q1.春の広島湾は、産卵のために浅瀬に押し寄せエサを漁る“乗っ込みチヌ”で大賑わいです。チヌと呼ばれるこの魚を選びなさい。[3級(初級)から]
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【解答】?クロダイ
【解説】春になると45cm以上のクロダイが狙えるため、広島湾は乗っ込みチヌを狙う釣り人で賑わう。チヌという呼び名は、古くから沿岸漁業が盛んな魚庭(なにわ)の海、チヌの海と称された大阪湾でクロダイがよく獲れたことからついた名前だが、漁獲量の1位は実は広島県だ。クロダイは1カ月ほどかけて自分の体重と同じ重量の卵を産むため産卵期のエサの荒食い盛ん。味わっておいしい時期は秋の9?11月頃という。
Q2.もとは外来船のバラスト水に混ざって運び込まれた貝ですが、漁獲量も右肩上がりで船橋市漁港ではこの10年で8倍にまで増え、今や千葉県の春を代表する貝です。大粒で肉厚な身は食べ応え十分、しかも二枚貝なのに砂抜きがほぼ不要という扱いやすさ。この貝を選びなさい。[2級(中級)から]
?アカガイ
?アカニシ
?ホンビノスガイ
?ムラサキイガイ
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【解答】?ホンビノスガイ
【解説】最近では鮮魚店やスーパーマーケットなどで見かけることも多くなったホンビノスガイだが、もとは北米大陸原産の貝。東京湾で漁獲されるホンビノスガイで殻長5.5?7cm(50?100g)で殻が白色もしくは灰色のものを、主要漁場の名前を付けて「三番瀬産ホンビノス貝」として千葉県のブランド水産物として認定した。?アカガイの名産地は千葉県検見川、?アカニシは船のバラスト水ととも日本からトルコに移出し、かの地で大発生した。今は逆輸入されて加工品にされている。?ムール貝の名で知られるムラサキイガイは大正時代に船底に付着して運ばれた地中海産の外来種。
Q3.このエビ専用の漁はなく、カニやボタンエビ漁に交ざって稀に揚がるので「幻のエビ」といわれています。生の甘みはクルマエビより上、甘エビにないプリッとしした食感と評判も良く、一度食べたらエビの中で一番という人もいるほど。「ゴジラエビ」という異名を持つこのエビを選びなさい。[1級(上級)から]
?イバラモエビ
?ウシエビ
?ウチワエビ
?ヒゴロモエビ
A.答えを見る
【解答】?イバラモエビ
【解説】トゲトゲしていていかにもゴジラを思わせる姿形のイバラモエビは漢字で棘藻海老と書く。他にオニエビとも呼ばれる。どのくらい希少かというと、1000匹に1?2匹揚がるか揚がらないかだとか。そのため、流通にのらず漁師が船上で食べることもあるが、最近では「ゴジラエビ」という名前の珍しさも手伝って食通の気になる食材となり、一度食べると病みつきのおいしさで入荷待ちしてでも食べたい存在に。20cmを超える大型になることもある。
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