【ととけん】2020年12月問題
Q1.正月といえばおせち料理。みなさんの家ではどんなごちそうを食べますか?華やかなタイやエビに比べるとちょっと地味ですが、「田作り」というある魚の素干しはおせちの定番。田作りの素材となる魚を選びなさい。[2020年(第11回)3級(初級)から]
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【解答】➂カタクチイワシ
【解説】田作りとは、5cmほどの「かえり」サイズのカタクチイワシをゆでずに素干ししたもの。昔は干したイワシを肥料として田畑にまいたことから、五穀豊穣を願う縁起ものとなった。別名は「ごまめ」で、漢字で書くと「五万米」。
Q2.魚のおいしさや高い価値を穀物にちなむ別名や言葉で表現することがあります。モミダネウシナイ(籾種失い)はアイナメのことですが、正月の餅(もち)を買えるほど高値という意味で「モチノウオ」といわれ、肝が美味な魚を選びなさい。[2020年(第11回)2級(中級)から]
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【解答】➁カワハギ
【解説】正月の餅を買えるほど高値の魚という意味で、モチノウオとも呼ばれるほどに、昔から味の良さには定評があった。フグのような食感と上品な味わいの身もさることながら、脂のある肝に価値があり、市場でも肝が大きくなる10月頃から値が高くなり3月頃まで続く。カワハギと同様に肝が最も珍重される?アンコウ。?トラフグや?マダラは白子が価値をもつ魚。
Q3.令和元年から2年にかけての冬、東京・豊洲市場で時季外れの魚が話題になりました。北陸で定置網に混獲され水揚げ、運ばれた豊洲で超高値でさばかれ、その多くが都内の高級寿司店に買われたという、この魚の正体を選びなさい。[2020年(第11回)1級(上級)から]
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【解答】➀カツオ
【解説】冬場のカツオの正体は、日本海の定置網で獲れる「迷いガツオ」だ。生カツオの水揚港といえば、ほとんどが太平洋に面しており日本海側はあまりイメージがない。豊洲市場に運ばれてくる冬場のカツオの量は極めて少なく、初ガツオや戻りガツオの頃の1割にも満たないレベルだ。冬のカツオだけに、人気薄と思いきや迷いガツオの卸値は桁違(けたちが)い。昨年(2019年)12月には一時、キロあたり7千円を超える高値がつき、市場内ではため息まじりの声も聞かれたという。
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