【ととけん】2019年6月問題
Q1.濃い目に甘辛く1尾丸ごと炊いたこの魚は、おいしさはもちろんのこと輝く朱色の姿と目力も立派で、まさに煮魚の王様ともいえる風格です。名産地・下田では、毎年6月にあじさい祭とともにこの魚の祭が開かれ市内が大いに賑わいます。この魚を選びなさい。[3級(初級)から出題]
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【解答】?キンメダイ
【解説】キンメダイの漁獲量日本一を誇る下田港。毎年6月は300万輪のあじさいが咲き誇る下田公園の“あじさい祭”とともに、“きんめ祭り”が行われ伊豆漁協・下田市魚市場や市内の各所で、定番のみならずBグルメなど普段味わうことが出来ないキンメダイ料理を楽しめる。下田港に水揚げされるキンメダイには「地金目(トロ金目)」と「沖金目」があり、前者は近い漁場で漁獲し鮮度の良さがウリで日戻りキンメとも呼ばれる。後者は沖の漁場で一週間程かけて獲ったもので、家庭で楽しめるようにリーズナブルな価格で提供している。産卵後体力が戻って太った冬が、キンメダイの旬のイメージだが、下田港に揚がるキンメダイは産卵前の初夏(5?6月)が脂のりがよい時季とされる。キンメダイは産地によって旬の時期が異なるが1年を通して味が落ちない魚とされている。
Q2.抜群に引きが強く、なかには1m超の大物もいるところから、ヒラマサやカンパチなどとともに太公望たちが憧れるこの魚。スーパーなどで見かける切り身のほとんどは養殖もので、漁獲量の少ない天然ものは高値トップクラスとなるこの高級魚を選びなさい。[2015年(第2回)2級(中級)から]
?オキアジ
?カイワリ
?シマアジ
?ムロアジ
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【解答】?シマアジ
【解説】本来、漁獲の少ない超高級魚でなかなか一般には出回らないシマアジは、近年養殖が盛んになり、スーパーなどにも並ぶようになった。とはいえ、高価な刺身としてのみで、惣菜や加工品になることはない。天然ものは定置網や刺し網漁でも獲れるが、質の良さは釣りといわれ、伊豆七島、なかでも神津島産のシマアジはプロの間で評価が高い。旬は初夏5月から8月まで、夏の天然シマアジは舌の上でさらりととけるような脂の旨さをもつという。
Q3.近年関東では初夏の塩焼き魚として人気が高く、時季になるとスーパーの店頭でも目にするようになっています。伊豆諸島近海で獲れる日本固有の魚を選びなさい。[2016年(第7回)1級(上級)から出題]
?ウメイロ
?タカサゴ
?タカベ
?メダイ
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【解答】?タカベ
【解説】古くは脂が強く人気薄だったが、いまでは関東で夏の代表的な魚で高級なものとなっている。新鮮なものは刺身にもするが、鮮度が落ちやすいため産地でしか味わえない。産地の伊豆諸島には、頭とヒレを処理したタカベを骨ごと筒切りにし、わさび醤油で食べる“タカベの背越し”という伝統料理がある。青い魚体に黄色い背中というカラーパターンはウメイロに似るが分類上は縁が遠く、またメダイなどイボダイ類に近縁とする説もあるが、いまだ定まっていない日本固有種。タカサゴは、沖縄で練り製品やから揚げにする安くておいしい魚でグルクンの名で親しまれている。
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