SDGs実践、大入島オイスター

2022年5月10日

腰を曲げず船上で行える充填作業

 大分県南部、佐伯市大入島(おおにゅうじま)でブランド養殖カキ「大入島オイスター」を生産する新栄丸は、ワーク・ライフ・バランス(仕事と家庭生活の両立)の実現に向け、養殖工程の工場化を進めている。すでに週休2日制を定着させた。一方でカキの増産も着々と進め、海域の水質浄化にも貢献している。宮本新一代表は「人にも海にもいい仕事だと、胸を張って若い人に伝えたい」と、持続可能な養殖の確立へ熱い思いを語った。

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 シングルシード(1粒カキ)の大入島オイスターは、山から流れ込む栄養分が特に多い水面に並べた、バスケット状のかごの中で育てられる。普段はかごの片側に付くフロートを上にして、水中でプランクトンを食べさせるが、定期的に反転させて天日に干し、付着物の発生を抑えている。[....]