MEL協が養殖認証に着手、AEL認証の引継ぎも検討

2017年7月6日

 マリン・エコラベル・ジャパン協議会(MEL協議会、垣添直也会長)が、養殖認証の規格づくりに着手、消費者に広く持続可能な日本産水産物をアピールする。の輸出も視野に生産段階、流通加工段階と同様に、グローバル・サステイナブル・シーフード・イニシアチブ(GSSI)承認も目指す。

 漁業認証と流通加工段階認証の規格は東京大学の協力で開発が進んでいるが、養殖認証の規格は東京海洋大学の協力により開発を進める。6月までに規格開発のための検討会が海洋大で開かれ、研究者、養殖業界、加工業界、小売業界、消費者団体を交え、意見交換を行った。規格案は社会的責任、対象水産生物の健康と福祉、食品安全性の確保、環境保全の配慮などを柱とし検討を進める方向。

 MEL協議会の長岡英典専務は「天然物だけでは、消費者に提供される量が限られる。輸出されている水産物の多くは養殖物であり、養殖物をカバーすることが必要だ」と話す。

 MELが重視する多様性を生かした認証を目指す。「日本ではいろいろな養殖水産物が生産されている。ブリやタイ、ヒラメ、エビ、フグのほか、貝類や海藻類も視野に入れている」(長岡専務)。[....]