MELがGSSIに承認申請、国際水準前進へ来春認可

2018年9月28日

記者会見する垣添会長

 マリン・エコラベル・ジャパン協議会(MEL、垣添直也会長)は25日、水産エコラベルの国際的な枠組みである世界水産物持続可能性イニシアチブ(GSSI)への承認申請を行った。来春には日本の水産業の多様性を生かしつつ国際標準の規格をもつ水産エコラベルとして認められる見通しだ。
 GSSI承認取得の動きは世界で加速しており、現在のところ、海洋管理協議会(MSC)認証など6つの水産エコラベルが承認を得ている。この背景には、有力小売業が商品調達方針の中で、GSSIに承認された認証物を条件としていることがあるとみられる。また、国連の「持続可能な開発目標」(SDGs)などの世界的な動きや、違法・無報告・無規制(IUU)漁業対策の一つとしてエコラベルに関心が高まっている。
 垣添会長は26日に都内で記者会見し、「きょうが始まりだ。水産エコラベルが日本の社会に受け入れられ、日本の水産業が世界で輝きを取り戻せるように全力を尽くしたい」と力強く語った。10月1日から書類審査が始まり、ガバナンス、スキーム管理、養殖、漁業の4つのセクションで審査が行われる。審査は3人の米国人が担当し、パブリックコメントを経て来年春の承認取得を目指す。[....]