JFおおいた、養ブリ加工順調年60万尾前倒し達成

2018年7月3日

  JFおおいたの水産加工処理施設(佐伯市)は、7年目の2017年度に63万尾の養殖ブリ類をフィレーなどに加工した。16年度策定の5か年計画で「20年度に60万尾到達」を掲げたが目標を上回る早さでクリア。前年同月比で1万尾以上多い月もあり、高度加工にも対応を始めている。
施設は11年度に本格稼働を始めた。ラウンドから使い勝手のよいフィレーへ変化する流通ニーズに対応し都市部量販店で評価が高い。5か年計画は12年に約22万尾、15年度は55万尾へ伸長。
 設備投資も16年にはフィレーを自動包装する高速横型ピロー包装機と、ロータリー真空包装機を導入。長船長茂工場長は「最大40枚まで増やせる」と話す。尾数換算で一時間当たり1200尾。生産能力は機械化を進めたことで、年間100万尾と試算されている。
 人の確保も重要な問題だが、昨年12月、アルバイトを含め3交代でシフトを組むなど負担軽減を図った。原魚搬入のタイミングも効率よく組み、月別で過去最高の11万7000尾を加工した。
 長船工場長によると、それ以降も6月まで、各月すべてが前年同月を上回る好生産を継続している。[....]