G20開催で大規模交通規制、セリ変更など物流に影響

2019年6月26日

 日本での世界の首脳による国際会議として史上最大規模となる20か国・地域首脳会議(G20大阪サミット)が28、29日の両日、大阪市で開催される。水産関係者が注視するのは、空前の交通規制の影響だ。産地、卸売市場双方で「影響が読めない」と懸念する声が広がっている。

 交通規制は、開催前日の27日から閉会翌日の30日までの4日間。大阪市内の交通の大動脈である阪神高速道路環状線を中心に、空の玄関口・関西空港の連絡橋なども通行止め規制が実施される。早朝から深夜まで4日間の長期にわたり行われるのは過去に例がない。

 水産物流通への影響も避けられないもようだ。大阪市内には大阪本場と大阪東部市場があるが、特に大阪本場は、G20の開催会場となる大阪・南港の「インテックス大阪」から直線で約7キロと近く、周辺の一般道路でも交通規制が行われ、市場への車による搬入・搬出に影響が予想される。大阪本場のうおいち、大水の両卸売会社と大阪市水産物卸協同組合は21日、「セリ時間を通常よりも早める」よう開設者に対し共同で申し入れた3日間のセリ時間は、マグロが午前4時15分の開始を3時45分に、そのほかの鮮魚などは5時10分の開始を4時10分にそれぞれ変更する[....]