CR空輸筋子が仙台に初入荷、ベニ子6箱に6200円

2018年6月5日

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抽選販売される新物ベニ子(2日午前5時)

 全国最大の筋子消費地・仙台市場に2日、北米産の新物ベニ子が初入荷した。上場量はわずか6箱(一箱5キロ)で昨年(112箱)の1割以下。現地生産が不振を極めている影響で「過去に例がない少なさ」(卸筋)にとどまった。相場は跳ね上がり、こちらも「前例がない」ほどの超高値に。それでも「新物は目玉。手に入れたい」という買参人が集まり、売場は特有の熱気に包まれた。
 先月17日に解禁された米国アラスカ州のカッパーリバー(CR)で生産、空輸されたチルド物。メーカーは東邦物産(4箱)とオーシャンビューティー(2箱)で、全量を仙都魚類が相対販売した。
 例年の初物と同様、羽筋は全般に小さめ。品質も変わらず「強い香りがあってうまい」と高評価だった。ただ、上場量があまりに少ないため、買参人は一様に驚き顔。卸担当者は「これでも2回目(5月21日)の生産分を含めた数量。本当に不漁」「統一等級で1箱を満たせず、ミックスしたものもある。自分も初めて見た」と説明に追われていた。
 価格は東邦物産が2等検キロ6200円、3等検5800円、オーシャンビューティーが2・3等検のミックス品で6000円。昨年の2等検4100円、3等検3700円と比べ5?6割上昇した。[....]