ALPS処理水海洋放出、漁業者「絶対反対」

2020年10月19日

野上大臣に要請書を手渡す岸会長ら

 東京電力福島第一原発事故に伴う多核種除去設備等処理水(ALPS処理水)の取り扱いにかかる問題で、JF全漁連の岸宏会長ら沿岸漁業者代表は15、16日の両日、関係閣僚らに対し「処理水放出は漁業者総意として絶対反対」とする要請書を手渡した。政府が海洋放出の方針を固めたとする報道について岸会長は、「一切聞いていない。漁業者・国民の理解が得られる判断をお願いしたい」と述べた。

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 要請には岸全漁連会長をはじめ、川崎一好(北海道漁連会長)、山本勇(JFおおいた組合長)、坂本雅信(JF千葉漁連会長)の3副会長や野崎哲JF福島漁連会長らが参加。15日には梶山弘志経済産業大臣、加藤勝信官房長官、小泉進次郎環境大臣、16日には野上浩太郎農林水産大臣、平沢勝栄復興大臣に要請書を手渡した。[....]