AIサンマ予測が好調、漁場86%一致/JAFIC

2020年11月2日

実際の漁場(赤色)と推定漁場(白・灰色)

 漁業情報サービスセンター(JAFIC)は10月29日、水産庁記者クラブで会見を開き、今漁期から試験運用している日本初の人工知能(AI)を用いたサンマの漁場予測サービスの運用状況について報告した。27日現在、予測対象としている東経160度以西の漁場では実際に聞き取り調査で5トン以上の漁獲報告があった漁場と推定漁場が86%一致し、高い予測精度を示していた。本格運用は来年度以降を予定。さらなる精度向上を目指す。

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 同サービスは漁場である可能性が高い海域を日報形式で海況図に示し、配信している。JAFICが収集・蓄積している漁海況情報などを基にAIが導き出すもので、季節やその年ごとの特徴をよく再現できるという。実際に不調なスタートとなった今漁期でも予測対象の海域で初めて多くの漁獲があった日以降、高い一致率をみせている。[....]