<FAO便り[124]>渡辺浩幹・FAO上席水産専門官/COFI宣言採択

2021年3月8日

事務局だけの寂しい会議室

 2月1日から5日まで、オンラインで第34回FAO水産委員会(COFI)が開催されました。関連ニュースリリースも参考に概要を報告いたします。

 今回のCOFIは、新型コロナウイルスの影響で、昨年の7月開催という当初の予定から約半年延期されたうえに、その歴史上初めて「Zoom」によるオンラインで開催されました。通常とは違う形式のため、事務局は大変苦労しましたが、何とか開催にこぎ着けることができました。開会のあいさつの中で、屈冬玉事務局長は、新型コロナウイルスは消費者需要の変化をもたらし、市場へのアクセスや流通網などに支障を生じさせ、漁業・養殖業にも大きな悪影響を与えたが、世界経済が立ち直るためには、漁業・養殖業の役割が必須であると述べました。

 そのような、厳しく、かつ、特異な状況で開催された今回のCOFIでいちばんの成果は、やはり「2021年持続的漁業・養殖業に関するCOFI宣言」の採択でしょう[....]