<魚食にっぽん[88]>伸長するミールキット市場

2018年5月28日

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ミールキットの便利さを語る森田マネージャー

 共働き世帯が増えていることなどを背景に、米国では2000億円市場ともいわれる「ミールキット」が日本でも急激に伸びている。カット済み「野菜」と味付け「魚」の切身に調味料といった組み合わせで本格的な魚料理が短時間で出来上がってしまう。自然派食品の宅配最大手でミールキット市場を牽(けん)引するオイシックスドット大地の開発担当者に魚活用の現状、可能性を聞いた。
 2013年から「Kit Oisix(キットオイシックス)」としてサービスの提供を始めたオイシックスドット大地(当時オイシックス)。主に30代から40代の共働き世帯や未就学の子供をもつ親が購買層の中心となっている。中でも魚の一番人気は「シャキ!糸ねぎ香る、さばのみぞれ煮」で、全体のメニューの中でも上位にランクインされるほど。
 本格的な料理が楽しめる「シェフ」や子供も食べられる「キッズ」などさまざまなシリーズがあるが、基本的には20分で主菜、副菜の2品ができるという商品。
 森田佐和子マネージャーに魚について聞いてみると、「レシピで食べ方提案をすると、子供が喜んで食べたという声をもらうこともある」という。基本的に魚は骨取りで、味付けまでされていれば、利用頻度は上がる。「食べたいけれど、料理の仕方が分からない、時間がないという“けれど”を取り除いてあげられるような提案ができれば」と話す[....]