<魚食にっぽん[120]>魚はもっと語ることがある/ととけん

2021年1月25日

本コーナーで紹介した写真が問題に採用されたことも

 昨年11月に開催された日本さかな検定(愛称ととけん)の1級に、水産庁の山口英彰長官が合格! このニュースに1級受検経験者は驚き、山口長官にさらなる敬意を払ったに違いない。それほど1級合格には幅広い知識が求められる。では誰が、どんな思いで問題を作っているのか。一般社団法人日本さかな検定協会の尾山雅一代表理事を訪ねた。

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 ととけんは出題レベルに合わせ3級(初級)、2級(中級)、1級(上級)があり、マークシートの四者択一方式で100問(試験時間70分)が出題される。これまでに11回開催され、単純計算で3000問以上もの問題が出されたが、同じものは一つもない。

 問題の約7割を作る尾山代表は、広告会社の役員を務める傍ら、週末は全国各地へ取材に飛び回る。魚は捌けない。食べるのが専門で「だからこそ消費者の代表」と語る。[....]