2020年8月4日
再生可能エネルギーで有望視されていた海の風の利用が、日本でも本格的に動き出した。国の再エネ海域利用法により、民間企業が洋上風力発電に特化して事業を進められる環境ができたためだ。その第1陣として、銚子市沖が「促進区域」に指定された。
銚子と隣接する波崎地区では、2005年にJF波崎漁協(当時)が日本で初めて、漁港内で風力発電施設の運用を始めた。17年にはJFはさき漁協が2基目となる施設を完成させ、波崎水産加工業協同組合も19年に、所有する組合冷蔵庫の付帯施設として建設、稼働させている。
ただし、立地場所はあくまでも漁港内であり陸地だ。洋上では銚子市南側沖に13年に設置され、実証実験を終えたあとに商業運転を始めた東京電力ホールディングスの1基にとどまっている。[....]