<流通トピックス>冷凍サバ荷動き著しい、サバ餌料の確保困難か

2013年5月15日

 昨年秋からの円安基調が、価格面で二の足を踏んでいた輸出産業に追い風となったことで、冷凍サバの荷動きが著しい。原料確保の熱は地方へも波及しており、漁業情報サービスセンターの主要水揚港の速報によると、1?3月の平均単価は昨年のキロ76円から93円へと上昇、全国的な浜高で四半期が過ぎた。

 高知・宿毛市や愛媛・愛南町など高知県西南部で操業する中小型巻網漁業は4月、サバの中心単価が浜値で65円前後となった。「300グラム前後のゴマサバ主体の漁は、例年ならば30?50円の範囲内」というだけに、驚きを隠せない。

 例年ならば型のよいものは鮮魚流通、それ以外を餌用に冷凍保管する時期だが、今年は加工用・輸出用へ回る量も少なくない。[....]