<水産未来予想図(withコロナ)>「ニューノーマル」時代に適応

2021年1月1日

何をする際も、マスク着用と体温測定が当たり前になった

 2021年が幕を開けた。心機一転、飛躍の1年と意気込みたいところだが、20年を灰色に染めた新型コロナウイルスと折り合いをつけながら社会生活を営まざるを得ない状況はまだ続きそうだ。新年号の全体テーマ「水産未来予想図」として、まずは日本および日本と重要な関係にある水産国の新型コロナを取り巻く事情をまとめて、産地と消費地それぞれから生の声を拾い「withコロナ」を念頭にした21年の動向を展望する。

 ■新型コロナ感染者、水産国は二極化傾向。

 12月半ば時点で日本は“第3波”のさなかで感染者・死亡者とも増加基調にあるが、世界に目を転じると日本の水産業界とつながりの深い国については二極化している。

 中国、ベトナム、タイ国、韓国、台湾などのアジア圏を中心とした国は比較的落ち着いてい[....]