<小野寺五典・白須敏朗対談>震災復興のカギ語り合う

2017年5月19日

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「被災地の本格復興にともにがんばりましょう」と固く握手をする小野寺議員(左)と白須会長

 平成23年3月11日に発生した東日本大震災から6年が経過した。気仙沼市出身の小野寺五典衆院議員は、震災復興の先頭に立ち、国政の場で支援策を講じてきた。大日本水産会も白須敏朗会長が被災地を視察し、惨状を的確に把握しながらその後の復興支援策に生かしてきた。その2人が「東日本大震災発生から得た教訓?震災発生・あの時・今・これから」をテーマに対談した。

 ◇司会/震災発生当時の思いは。小野寺議員も白須会長もすぐに被災地に視察に行かれましたね。
 ◆小野寺議員 震災直後に自分の事務所と実家に行ったのですが、すでにがれきとなり廃虚と化していました。愕(がく)然としました。この生々しい思いは、生涯忘れることができません。

 ◆白須会長/私もあの日、三会堂の事務所にいて、突然襲ってきた大きな揺れにどうしていいか分かりませんでした。市場の屋上で避難した人たちが助けを求めている。生涯忘れることができません。

 ◆小野寺議員/今いちばんの悩みは人手不足です。水産加工の主力であった人たちが郊外に移ってしまいました。熟練の労働者が帰ってこないのがいちばんの悩みです。

 ◆白須会長/漁船関係の人材不足については、小野寺先生が導入を提案してくださった、漁船乗組員の確保養成プロジェクトがあります。これには業界の皆さんが大変期待しています。[....]