<夏期カツオマグロ特集>日かつグループ新体制・香川組合長インタビュー

2020年8月11日

香川新組合長

 日本かつお・まぐろ漁業協同組合(日かつ漁協)を中心とする「日かつグループ」のトップが6月、香川謙二氏に交代した。水産庁時代には、みなみまぐろ保存委員会(CCSBT)で日本代表を務めるなど国際交渉の場で活躍し、「在任期間の半分はカツオマグロに携わってきた」と話すだけに、業界への思い入れは強い。就任当初に発言した「現有勢力をこれ以上減らさない」の言葉に込めた思いを聞いた。

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 ■漁業経営ウイークポイントはどこか。

 ◇日かつ漁協所属船は約180隻。これを維持するために何が必要か。

 ◆香川組合長/隻数が以前よりも減ることで、日本船が優良漁場を確保することが難しくなっている。日本が今以上に少数派になり、漁場へ入る船(人)の数が減れば、魚群を探索する能力も減る。必然的に操業日数が増えて、経費は増加。国際競争力を落とす負のスパイラルが生じる。[....]