<三崎新卸売市場>低温冷凍マグロ専用18日に竣工式

2018年3月16日

完成した三浦市低温卸売市場。4月に取引を開始する

 神奈川県の三崎漁港に、超低温の冷凍マグロを専門に扱う「三浦市低温卸売市場」が完成した。室温を常時15度Cに設定し、搬出入口には2重シャッターを施すことで外気・ゴミ・ほこりの侵入を防ぎ、品質・衛生管理レベルを飛躍的に向上させた。「三崎マグロ」のブランド強化と価格形成力の向上を図る。4月の取引開始を前に、18日には新市場竣工式典も催される。

 国の「三崎地区特定漁港漁場整備事業計画」のもと、超低温冷凍マグロ専用の荷捌き場となる閉鎖構造で常時低温化を維持する「三浦市低温卸売市場」の建設は2016年12月に着工。総工費は約19億6000万円で、鉄骨造り2階建てで、延べ床面積3184平方メートル。

 温度上昇や異物混入のリスクを最小化するための完全閉鎖式卸売市場として設計。1階の南北に搬入室・計量室が設置されたことで、港内の超低温冷蔵庫から短時間でマグロを荷捌き場へ搬入できる。最大の特徴は、通年、陳列室の室温を15度Cに低温管理していること。

 完全な閉鎖型にすることで外部からの危害要因の侵入を防ぐ。マグロの陳列室に入るには、市場内専用の長靴への履き替えを徹底することで衛生を保つ。衛生管理マニュアルも月内に策定する。[....]