<クジラ探訪記⑤>クジラと共に生きる

2022年1月20日

町の玄関口「道の駅たいじ」

 和歌山・太地町。JRの場合、特急で大阪から4時間超。近年、整備されてきた高速道路を使った自動車の場合でもいまだに3時間30分ほどを要する、都会の喧騒から遠く離れた町だ。

 町の玄関口・JR紀勢線の太地駅舎はイルカをモチーフにしたステンドグラスが印象的。

 車での来町者には太地駅から目と鼻の先、JF太地町漁協(脊古輝人組合長)が運営委託を受ける「道の駅たいじ」が迎える。

 「道の駅たいじ」は、直売所とフードコートを併設する。観光客だけでなく地元の人も訪れる憩いの場である。直売所には、赤肉、本皮、ウネス、百尋(ひろ)などさまざまな鯨肉をはじめ各種クジラ加工品が、地元の定置網で水揚げされた新鮮な水産物、土産物などとともに陳列販売されている。[....]