<カツオ・マグロ特集>全国鰹鮪近代化協若手が座談会

2019年8月8日

鰹鮪業界を引っ張ると意気込みを語る臼井会長(中央)ら新執行部の7人

 全国鰹鮪近代化促進協議会の新執行部がスタートした。カツオマグロ業界の第一線で活躍する若手漁業者たちは今、何を思い、将来をどう描いているのか。新たに就任した臼井壯太朗会長(臼福本店社長)、佐藤俊輔副会長(?カネダイ専務)、羽根田正副会長(前潟水産(有)社長)、濱田善之運営専務(浜田漁業部専務)、磯前昌宏事務局長(磯前漁業所社長)に語ってもらった

 ◆臼井/いちばんの問題は人ですね。団塊の世代の先輩たちが引退して、人口もどんどん少なくなり、陸の商売でも人が足りなくなっている。このままでは船員が全然足りなくなり、船が操業できなくなってしまう。

 ◆濱田/ミナミマグロの資源回復は船も実感している。各船の漁獲枠が20トンぐらいに減った時は本当につらかったが、厳しい資源管理を実行してきたおかげで増枠できた。今は漁獲枠60トンきっちり獲れていて、漁業経営の安定に寄与している。

 ◆羽根田/消費者団体の人から「マグロのことを全然知らない」と言われたことがある。われわれの天然・国産マグロについて、一般消費者に対する情報発信がまだまだ足りない。今はいろいろな情報があふれているが、自分が興味のあるもの、目についたものでなければ見てもらえない。まずは興味をもってもらい、そこにマグロの種類や漁法、漁場などの情報を伝えていくことが大事だ。[....]