7日先まで海況予測

2022年3月17日

スマホで漁場の将来予測を確認できる(画面は九州西部の水温+潮流)

 いであ(株)を実施主体とするスマート沿岸漁業推進事業共同実施機関は15日、7日先までの海況予測情報を九州・日本海の10県漁業者に提供する事業成果を発表した。実際に操業する漁船から集めたデータを利用したことで、沿岸域の予測精度が増している。海況情報はスマートフォン上に表示、漁場の「見える化」が可能になるため、漁業の効率化支援や後継者育成にも役立つ。

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 天気予報のように漁場の水温・塩分の分布や海流の方向・流速を予測するために、漁船に搭載されている潮流計および貸与される小型水温塩分計(簡易CTD)の計測情報が利用される。九州大学応用力学研究所の広瀬直毅教授の元に自動転送され、スーパーコンピューターによる沿岸海流モデルで、周辺海域の環境を分析・予測する。 [....]