3倍体養殖カキ好評、生産県に広がり

2021年1月26日

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大きく育った3倍体の「阿波はじめ牡蠣」

 全国で3倍体のカキを養殖する動きが広がっている。通常の2倍体のカキが抱卵・産卵して身入りが悪くなる期間も、3倍体のカキはしっかりとした身入りのまま生育する点などが大きな特徴。身が痩せないため夏場の販売が可能なほか、2倍体よりも総じて大きくなる。米国や豪州などではカキ養殖生産のうち3倍体のカキが3?4割を占めるといわれている。日本でも25年ほど前に広島で技術面は確立していた。3倍体カキの生産伸長を進めることで、生産者の収入増につなげられればと、各地で積極的な取り組みが進んでいる。

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 水産庁が昨年11月時点で「三倍体魚等の水産生物の利用要領」に基づき特性評価確認しているのは、広島県のほか徳島、大分、兵庫、宮崎、三重、千葉の計7県。[....]