21年ノリ漁期生産、4期連続70億枚割れ

2022年5月25日

乾ノリ共販年度別推移

 全国漁連のり事業推進協議会がこのほどまとめた今期(2021年11月?22年5月)のノリ生産量は63億7204万枚だった。18年の63億6875万枚に次ぐ少なさで、4期連続の70億枚割れに終わった。東日本地域などでの低水温や栄養塩不足が生産量減の要因とみられている。主力の九州では秋芽、冷凍網ともに品質はよく全体の単価を押し上げ、一枚当たり平均単価は前期を1・27円上回る11・75円に落ち着き、金額は748億6084万円となった。

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 産地別にみると、量、金額ともに最多を扱うJF佐賀有明海は、数量では3%減の17億1296万枚だったが、平均単価が12・71円となったことで金額は9%増の217億7454万円となった。単価は昨年より1・39円上昇したが、3年前までは13円前半から14円台が続き、突出した高値ではない。直近2年間に11円台に落ちたところから、今期は「海水温が十分に下がったことから品質のよいノリが生産できた」(JF佐賀有明海)と総括する。[....]