2021年9月22日
■操業区域が北緯47度まで拡大、チェックポイントの名称を変更
日ロ漁業委員会第37回会議は、昨年11月30日から12月9日まで、ウェブ会議で協議を行い、2021年におけるロシア連邦水域での日本漁船に対する漁獲割当量、操業などが決定いたしました。
イカ釣り漁船の漁獲割当量は、日本海側の?区で5000トンとなり、ロシアへの協力費は前年度と同様に、ありません。操業隻数は、中型船16隻となりました。操業条件などの主な変更点は、2019年と比べて次のとおりです。
?日本海水域(?区)の操業区域が、北緯46度から北緯47度まで拡大された。
?スルメイカの原魚換算係数について、SSDにおける製品には原魚換算係数および新たな製品コードが割り当てられた。
?チェックポイントの名称変更について、「東11、東12、東14、東15」を「東13、東14、東16、東17」に変更された。チェックポイント(点)の座標については、変更なし。
?SSD、操業日誌の漁獲報告の報告対象日の考え方が変更になった。報告対象日の12時(正午)から翌日の12時(正午)までとなった。
?チェックポイントの通過手続について、国境警備局に対する入出域通報が8時間前に変更された。
新たに、キャンセルのときには、4時間前までに通報することに変更された。監督官船は、「アークチック・オリオン号」を配置します。総トン数965トンのロシア船で、ロシア公務員2人が乗船し、チェックポイントでの監督業務を行います。
CP東?13への配置は、8月27日午前9時(日本時間)を予定しています。ロシア水域操業については、水産庁から操業秩序の維持および違反の根絶とともに、違反船舶に対しては厳しく対処する方針であることから、違反指摘を受けないように指導がありました。
続いて次の事項に留意して操業してください。
1.必要書類を確認すること。操業許可証、VMS適合証明書、操業日誌、魚倉配置図、デジタル秤の検査証明書および翻訳の証明書
2.72時間前、8時間前通報やSSDなど各種通報には、余裕をもって漁業無線局との連絡を密にすること。
3.冷凍製品の重量は、各船により異なるが、製品重量は±5%以内にすること。漁獲量、製品重量は、kg単位とすること。(小数点第1位を四捨五入)
4.操業日誌は、今年から報告対象日の考え方が変更になったので、十分注意して記入すること。鉛筆・消えるボールペンは使用しない。また訂正する場合は訂正線を引き、船長の訂正印、署名を必ず行うこと。
5.船内で発生したゴミのうちビン、カン、プラスチック類は船内に保持すること。
6.疑問点などがあれば漁業無線局または全国いか釣り漁業協会へ問い合わせて下さい。
最後に、皆様方の御安航と大漁を祈念いたしております。
(一般社団法人全国いか釣り漁業協会)