19年土用の丑は完全トレース静岡モデル、イオン披露

2019年6月4日

初の国内産の完全トレース品「静岡県浜名湖産うなぎ蒲焼」

 ウナギ商品の2023年までの完全トレース化を目指すイオン?は3日、東京・江戸川区のイオン葛西店で「うなぎ調達戦略発表会」「土用丑の日新商品お披露目会」を開いた。大手小売業界初の国内のニホンウナギで完全トレース(履歴化)を確立した「静岡県浜名湖産うなぎ蒲焼」(税別1780円)を紹介した。インドネシア産のビカラー種ウナギの蒲焼と合わせて、完全トレース品として販売する。

 ニホンウナギのシラスウナギ流通履歴証明は養殖から加工販売以外は、困難を極める作業。

 今回、条例などで採捕した稚魚の移動が禁止されている静岡県と、浜名湖養魚漁業協同組合、生産者の協力を得て実現にこぎ着けた。イオンリテールの松本金蔵水産商品部長は「この課題に風穴を開けた商品。他県にも広げていければ」と話した。限定販売から今年はトップバリュグリーンアイナチュラルブランドにした「インドネシア産のビカラー種ウナギ」、完全トレース品として売り込む。

 イオン環境・社会貢献・PR・IR担当の三宅香執行役は「40%が完全トレース品とし販売可能」と解説した。[....]