鯨類の水銀問題を調査/国立水俣病総合研究センター

2019年12月25日

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マスコミの取材に答える三軒太地町長

 国立水俣病総合研究センターの坂本峰至所長特任補佐と中村政明臨床部部長は10月21日、和歌山県太地町公民館で、鯨肉や魚介類などを多く食べている太地、那智勝浦および串本の3町(紀南地区)の子供について、心配されたメチル水銀による発達への影響がなかったことを報告した。

 町民は「健康への影響がないことが分かり安心した」と感想を述べた。また、三軒一高太地町長も「すでに成人については影響がないことが分かっていたが、町として学校給食で鯨肉を提供している責任もあり、科学的にはっきりと安全性を確認したかった。今回の報告で科学的根拠に基づく安全性が確認されほっとしている」と話した。

 鯨肉などに含まれる水銀の問題については2009年から11年に成人について調査。すでに健康に大きな影響はなかったことが確認されている。しかしながら反捕鯨団体は科学的根拠もなく、一般市民へ不安感を煽り立てるなどしていた。[....]