魚食にっぽん[133]急拡大する日本のノンアル文化 

2022年2月28日

21年の「今年の一皿」で記念品を受け取る小石川氏?

 新型コロナウイルスの感染抑制で酒類提供禁止がたびたび要請されるようになり2年がたった。困った飲食店は、酒代わりにノンアルコール飲料を増やすなど工夫をしてきたが、水産界は「魚好きは?のんべえ?ばかりだから、酒が出せなければ魚は売れない、仕方ない」と諦めてこなかっただろうか。素面(しらふ)を楽しむ(ノンアル)文化の普及を目指すプロジェクト「shirafer(シラファー)」を、2020年から提唱している?4(よん)の小石川泰弘社長に話を聞いた。

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 ぐるなび総研が年末に発表している、その年の世相を代表する食「今年の一皿」は2021年、ノンアルコール飲料の一種「アルコールテイスト飲料」が選ばれた。酒類提供できない中、アルコール代わりとして飲食店経営を支えたことが高評価された。提供の主力となったことで、製造方法や料理との相性が深掘りされ、日本に本物のノンアル文化が芽吹いた[....]