魚介類輸入100万トン回復8000億円、1?6月

2019年7月19日

 財務省が18日に発表した貿易速報によると、魚介類(非食用水産物を除く)の上半期(1?6月)の輸入は、102万4194トン、7956億4700万円で近年の平均的な水準である100万トン台を2年ぶりに回復。また、輸入金額も同2・6%増加し、近年最も多い8000億円に迫った。

 数量面では、前年低調だった南米のサケや北欧のサバ、アジなど一部魚種が上向いたことで、ジリ貧が続いて近年初の100万トン割れに陥っていた前年同期から2・9%回復し、長期的な減少傾向に歯止めがかかった。半面、金額は年々増加の一途で、今年は2011年以降で最多。11年当時は6177億円だったので、この8年間で1778億円も積み上がった。水産物の国際価格高騰に伴う調達コストの上昇と、原材料から海外加工品へのシフトが進んだことが主な要因とみられる。
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