魚介類輸入、コロナ後最大の落ち込み

2020年6月18日

 財務省が17日に発表した5月の貿易速報によると、魚介類(非食用水産物を除く)の輸入は新型コロナウイルスの感染拡大以降、最大の落ち込みとなった。魚介類だけでなく、畜肉類も前月までのプラスから大幅減少に転じた。

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 5月の魚介類輸入は15万2926トン、1023億9500万円で、前年同月に比べて数量は17・2%減少し、金額も25・0%減となった。3月の感染拡大以降ではともに最大の落ち込みで、調達単価の下落が続いていることから、輸入量の減少に比例して金額の減少幅が拡大した。

 感染拡大が深刻化する直前の2月にも前年を大きく下回ったが、輸入額の減少はこれより4・0ポイント拡大し、2011年以降の単月としては最大かつ異例の落ち込み幅を記録した。数量の減少率についても、過去10年間で4番目の大きさだった。[....]