魚介類消費 反動で1.9%減 

2021年8月11日

 総務省が6日、家計調査の消費支出(2人以上の世帯)6月分を発表したことにより、2021年上半期(1?6月)の実績がまとまった。新型コロナウイルス感染拡大の影響が長引いているが、経済活動が大幅に制限されていた昨春の反動増で、消費支出全体は1・7%増(名目、以下はいずれも名目)と回復している。ただ、魚介類は買いだめ特需の反動減から前年を約2%下回った。

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 魚介類の支出金額は一世帯当たり3万5589円(前年同期比1・9%減)だった。特に、前年に大きく伸びた塩干魚介の落ち込みが目立った。

 主力である生鮮魚介の支出金額は2万618円(0・5%減)と微減だった。前年の伸びが生鮮肉や生鮮野菜に比べ緩やかだったため、反動減の影響も限定的だった。

 前年に苦戦していた刺身盛り合わせが、買い物頻度の増加や家飲み需要の堅調ぶりを背景に、やや巻き返す傾向がみられた。[....]