2022年2月7日
海洋研究開発機構(JAMSTEC)などの研究チームは4日、魚の眼球を構成する水晶体のアミノ酸を用いた窒素同位体比分析により、仔稚魚期からの分布海域や、採餌履歴などの生活史を解析する方法を開発したと発表した。マサバを対象とした解析では、成長とともに伊豆半島付近から三陸沖方面へ移動する、典型的な回遊ルートを確認することができた。
水晶体は魚が卵の中にいる頃から形成が始まり、木の年輪のように層を形成しながら一生を通して保持される。その層に魚の体内では合成できず、摂餌でしか得られない必須アミノ酸の「フェニルアラニン」が蓄積されていることに着目した。[....]