駿河湾サクラエビ秋漁2年ぶり操業2・5トン初水揚げ

2019年10月28日

サクラエビ秋漁の初取引が24日に行われた(由比港魚市場で)

静岡県駿河湾のサクラエビ秋漁が23日夜、初漁を行って約2・5トンを水揚げし、24日早朝に由比港魚市場(静岡市清水区)と大井川港魚市場(焼津市)で初セリ(入札)が行われた。

 昨年春漁の記録的不漁を受けて、自主規制で臨んだ秋漁が結果的に全面休漁となったため、秋漁としては一昨年以来、2年ぶりの操業・水揚げを行った。

 初日のサクラエビは主に大井川沖から相良沖で漁獲された。由比市場における入札値は、一ケース(15キロ入り)当たり6万6000円台から最高値は12万4000円、平均相場は9万2540円(税抜き)だった。単純比較はできないが、一昨年秋漁初日の同平均値4万4053円と比べて大幅な高値となった。同日昼前には焼津市内のスーパー田子重・登呂田店に生サクラエビが並び、45グラム入り441円(税抜き)で販売された。

 仲買人からは、「全般に高鮮度だったが相場にバラつきが出た」「春漁と比べ秋漁の値段は安いが、高値ではお客さんに買ってもらえなくなる」などの声も聞かれた。[....]