駿河湾サクラエビ秋漁、初漁4・6トン

2020年11月5日

サクラエビ秋漁の初取引が2日に行われた(由比港魚市場で)

 資源回復に向けて自主規制で漁に臨んでいる静岡県駿河湾のサクラエビ秋漁が1日夜、初漁を迎えた。約4・6トンを水揚げし、2日早朝に由比港魚市場(静岡市清水区)と大井川港魚市場(焼津市)で初セリ(入札)が行われた。

 秋漁初日は自主規制による漁獲基準をクリアした焼津沖、大井川沖など湾南部で漁獲。由比市場の入札値は一ケース(15キロ入り)当たり6万9820?9万3910円、平均相場は7万6793円(税抜き)。不漁で高値推移しているが、初セリ値(平均相場)は昨年と比べ約17%安、今年春漁初セリ値比で約16%高。

 需要・供給の両面における見通しの不透明さを含めさまざまな要素を踏まえ仲買人は、「落ち着いた感じの相場でスタートした」と話す。一部の動きとして、同日午前中に焼津市内のスーパー田子重・登呂田店に生サクラエビが並び、50グラム入り490円(税抜き)で販売された。[....]