養殖魚、多売で数量伸長/2020年11月家庭調査

2021年1月12日

養ダイ、養ブリ類の数量の伸びは著しかった

 総務省は8日、2020年11月分の家計調査報告を発表した。新型コロナウイルス感染拡大の谷間で好調だった10月の流れを引き継いで「Go To」で飲食・宿泊業の落ち込みが緩和されていたことに加え、在宅関連消費が堅調。国の緊急対策事業の予算支援を受けた養殖魚の多売が牽引して小売の魚介類の伸びが前年比6%台となるなどして、食料も2か月連続プラスだったことも寄与し、消費支出全体では2か月連続増だった。

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 消費支出は27万8718円で1・1%増(実質、消費者物価指数で補正後)だった。食料の支出金額は7万9781円で1・7%増(実質)。

 小売の魚介類は、小売の肉類や野菜ほど食料の支出金額増への貢献度は高くなかったものの、生鮮魚介類の数量の増加幅が20年下半期で初めて5%を上回るなど、量が増えたのが特徴[....]