養ブリ、沖合漁場で800トン増産/宮崎・串間PJ 

2020年11月4日

あいさつする鬼塚荘次・串間市漁協組合長

 漁業構造改革総合対策事業の第89回中央協議会が10月30日、都内で開かれた。JF宮崎漁連がプロジェクト(PJ)運営者となる串間大規模沖合養殖地域PJは、もうかる漁業創設支援事業を使い、新規沖合漁場へ浮沈式大型イケスを導入して養殖ブリの生産量を従来方式と比べ約800トン増産。東アジアおよび欧州向けに輸出拡大を図る改革計画が承認された。

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 ブリ類など海面養殖が9割以上の漁獲金額を占めるJF串間市漁協は、2018年に取得した沖合の漁場区画で最大限の利益を得るために、直径30メートル、深さ20メートルの円形浮沈式イケスを計9基投入する。

 飼育密度を現行の一立方メートル当たり7尾から4尾に減らしても、49・5万尾の生産を見込む。同じ海域面積を利用する現在の10メートル四方イケスと比べ[....]