飲食店時短解除、消費拡大に膨らむ期待

2020年9月16日

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東京・豊洲市場のキンメの入荷箱数と主力産地の中値(開市日のみ)

 新型コロナウイルスの第2波を受けて都内の酒類提供を行う飲食店などに先月3日から出ていた営業時間短縮の要請が、きょう16日午前0時に解除された。東京・豊洲市場では冷え込んでいた飲食店需要の回復につながるのではとの期待が膨らんでいる。14日時点で16日以降の営業拡大を見据えた準備をする取引先もあり、苦戦中の高・中級魚の消費回復度合いに注目が集まる。

 新型コロナウイルスの感染拡大が明らかになって以降、活魚などを含む特種物(寿司種など)、高・中級鮮魚、マグロといった飲食店需要に多くを依存してきた魚種は極度の販売不振に陥った。

 キンメダイ相場を指標にすると、2月には中値(その日に最も多く取引が成立された価格。平均値とは異なる)はキロ2000円超えが4日あったものの、その後は軟調。緊急事態宣言が出た3日後の4月10日には一時、中値が1000円を割り込む場面もあった。3日後の13日に[....]