露連行の漁船早期帰還を、島根県知事が水産庁長官要請

2019年2月6日

第68西野丸の早期帰還を要請する溝口知事と長谷長官

 島根県の溝口善兵衛知事は4日上京し、日本海でロシアの警備艇に連行された島根県かにかご漁業組合所属の第68西野丸(利見水産所有)の早期帰還を、水産庁の長谷成人長官に要望した。同船は1月30日に日本海で操業中に連行され、いまだ解放の見通しが立っていない。長谷長官は「乗組員10人の健康状態は問題ないと聞いている。引き続き早期帰還に向け、各所と連携して対応する」と説明した。

 ロシアの排他的経済水域で違法にカニを漁獲していたとの見解について、溝口知事は「操業していた位置はきちんと把握できているのか」と質問。長谷長官は「あくまでロシア側の判断で現段階では何も言えない」と述べるにとどまった。

 また、溝口知事からの「2国間でこのようなトラブルが起きないような仕組みづくりをしてほしい」との要望に長谷長官は「帰還後に実際に起きた事態を聞き、今後の対応策に生かしたい」と見方を示した。[....]