震災11年、鎮魂と復興願う

2022年3月15日

慰霊碑に祈りをささげる遺族ら

 東日本大震災から11年の節目を迎えた11日、全国各地で鎮魂への祈りがささげられた。新型コロナウイルス禍に加え、区切りの10年が過ぎたため、追悼イベントの多くは取りやめられたが、それでも自治体が設けた献花台や海岸に建立された慰霊碑などに大勢が足を運び、2万人以上に及んだ犠牲者の冥福と被災地の復興実現を祈った。

 被災自治体で最も多い3000人を超す犠牲者があった宮城・石巻市では、今年も追悼式を開催した。

 昨春整備した南浜津波復興記念公園の慰霊碑前に市や県の関係者、市内7地区の代表者ら約80人が集まり、発生時刻の午後2時46分に合わせて黙祷したあと、齋藤正美市長が「震災の経験と教訓を風化させず後世に伝承することが私たちの責務。[....]