震災9年/東松島市で追悼式、遺族ら350人が祈り

2020年3月13日

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東松島市の追悼式

 東日本大震災から丸9年の節目を迎えた11日、全国各地で鎮魂への祈りがささげられた。感染拡大が続く新型コロナウイルスの防止対策影響で追悼イベントの多くが規模縮小・中止されたが、それでも自治体が設けた献花台や海岸に建立された慰霊碑などに大勢の遺族らが足を運び、2万人以上に及んだ犠牲者の冥福と被災地の復興実現を祈った。

 東京・千代田区の首相官邸では、関係閣僚ら約20人が出席して献花式を実施。発生時刻の午後2時46分に黙祷をささげたあと、安倍晋三首相が「生活や仕事、インフラの再建は着実に進み、復興は新たなステージに入った。それぞれの事情に応じたキメ細かな支援を続け、災害に強いふるさとをつくりたい」などと追悼の言葉を述べた。政府主催の追悼式を取りやめたことについては「ぎりぎりまで検討したが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために断念せざるを得なかった。ご遺族の皆さまにおわび申し上げたい」と陳謝した。[....]