震災10年、各地で祈り/石巻市の追悼式に遺族ら550人参列

2021年3月15日

石巻市の追悼式で献花台に白菊を手向ける参列者

 東日本大震災から丸10年の節目を迎えた11日、全国各地で鎮魂への祈りがささげられた。感染拡大が続く新型コロナウイルスの影響で追悼イベントの多くが規模縮小されたが、それでも自治体が設けた献花台や海岸に建立された慰霊碑などに大勢が足を運び、2万人以上に及んだ犠牲者の冥福と被災地の復興実現を祈った。

 東京・千代田区の国立劇場では政府主催の追悼式が天皇・皇后両陛下ご出席のもと行われた。発生時刻の午後2時46分に黙とうをささげたあと、菅義偉首相が「コロナ禍は皆さんの暮らしと産業、なりわいに多大な影響を及ぼしているが、政府として対策に万全を期すとともに、今後も被災者のステージに応じた切れ目のない支援を行っていく」と式辞。

 天皇陛下は「「震災は過去のことではなく、現在も続いていることとしてとらえていく必要がある。私たち皆が末永く寄り添っていくことが大切」などと慰霊の言葉を述べられた。[....]