銚子8年連続トップ、18年全国主要漁港水揚げ高

2019年1月8日

2018年全国主要漁港(市場)水揚げ表(概数)

 八戸市がまとめた2018年の全国主要漁港(市場)水揚高(概数)によると、数量では、銚子が前年より1割減らしたものの8年連続トップとなった。2位は焼津が前年から1割増で堅持、3位も釧路が2ケタ減ながらその座を守った。4位長崎、5位境港も変わらなかった。6位は前年7位だった八戸が1ランク上げ、7位は石巻が6位から下げた。8位枕崎、9位気仙沼、10位松浦だった。金額は1位焼津、2位福岡、3位長崎、4位銚子までは変動がなく、5位に境港が8位から躍進した。
 銚子は前年に引き続き、まき網漁業によるサバ類とマイワシが漁獲の中心となった。秋に魚群の南下が遅れたサバ類は11万6100トンで前年から1万4500トンの減となり、イワシ類も10万9000トンで前年から1万3200トン減少した。だが、総水揚額は前年から17億9000万円増の296億4800万円になった。人気商材となり全国的に品不足が生じたサバの単価上昇が貢献している。昨年12月の浜値はキロ当たり135円で、前年同月比の7割高となった。
 焼津漁港水揚げの内訳は、焼津魚市場が15万8864トン(16・3%増)、435億6938万円(5・8%減、税抜き)。小川魚市場が1万942トン(35・3%減)、11億2517万円(25・3%減、税抜き)。焼津魚市場はカツオ水揚げの大幅増加で数量は3年ぶりに15万トンの大台に乗り、単価安も金額は430億円台を確保した。
 釧路の水揚数量は前年比13%減の12万1900トンと減少したが、3位をキープした。サンマは極度の不漁だった前年の約2倍の5000トン超と、一定の回復をみせた。[....]