銚子沖で洋上風力発電、漁業共生で合意

2020年6月9日

協議会で確認された銚子沖の促進区域(案)

 洋上風力発電施設を優先的に導入する「促進区域」に千葉県銚子市沖を指定するため、利害関係者らを含む第3回協議会が、4日にウェブ会議形式で開かれ、漁業共生や地域振興を盛り込んだ条件で「異存なし」と合意を得た。水揚量日本一の港で地元の港湾利用や雇用、観光資源の創出など、電力事業との相乗効果を目指す。

 海洋再生可能エネルギー発電設備の整備に係る海域の利用の促進に関する法律(再エネ海域利用法)に基づき、協議会には地元の漁業代表者や首長、有識者、県、国の担当者らが参加。約39・5平方キロの促進区域案では着底式の風力発電施設で17万?47万キロワットの出力量が想定されており、大規模開発で長期的・安定的な電力確保が見込まれる。一方で漁業の重要性も唱えられ、両者のバランスをどう見いだすかが焦点だった。[....]