銚子サバ12月巻き返し3万5千トン、内外に需要

2017年12月27日

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入港隻数の増加で数量を増やす 銚子サバ

 銚子漁港に水揚げされるまき網サバが24日の約5700トンを加え、単月で3万5000トンを超え、昨年同月の3万6919トンに迫っている。南下遅れで例年以上にスロースタートとなり11月の水揚量は前年同月の7割程度だったが、漁場も鹿島沖まで南下しており、さらに増えそうだ。

 21日まではいわき市を主漁場としていたが24日からは一気に南下し鹿島沖で数量がまとまった。魚体組成は350グラ前後が中心で、400グラム超の割合は1?2割程度。脂肪含有率がおおむね20%を超えており、品質も高く、ほかの加工用原料が軒並み不足している中で引き合いが強い。一昨年から続く魚体の小型化は依然解消されないが、350グラム超の割合が上昇し、国内加工向けを増やしている。西アフリカで需要の高い200?300グラムのサバ輸出も、引き続き堅調という。

 昨季は、今年3月まで月産1万トン以上のサバを扱った。引き続き銚子港へのサバ水揚げは続くと予想されており「脂が十分にある2月中旬まで、一日でも多く漁に出てほしい」と、買い人らは熱望[....]